5月の未明の空では、金星や火星よりも一足先に東の空に木星が登場している。3時には南東の空30度近くに達し、やぎ座のしっぽの先で、−2.4等の黄金の輝きを放っているので、すぐにそれとわかる。
実は、やぎ座のしっぽの先には、もうひとつの惑星が、夜空にまぎれるようにひっそりと光っている。太陽系第8惑星の海王星だ。
海王星は1846年9月23日、ドイツのガレによって発見された。天王星の軌道が計算と合わないため、外側にも惑星が存在する可能性があると考えられた事から、イギリスのアダムス、フランスのルベリエからその計算結果を受け取ったガレは、その日のうちに未知の惑星を発見してしまった。
5月28日、この海王星に木星が超ニアミスをする。その間隔はたった0.4度。双眼鏡で木星をとらえれば、木星のすぐ北に海王星がいるのである。ただし、海王星の明るさは7.9等とちょっと暗く、恒星との区別もつかない。
せっかくの超大接近なのだから、ぜひ望遠鏡でクローズアップしてみよう。これほどのニアミスともなると50倍から70倍の視野でも、木星と海王星を同視野で見ることができる。木星はガリレオの四大衛星と本体の縞模様が見える。海王星は点像のままだが、双眼鏡で見るよりも、よりはっきりしているだろう。150倍以上の倍率で見れば、青っぽい色の円盤像に見ることができるので、簡単に海王星だと確認できる。
なお、実視界1度(50倍前後)なら、5月28日をはさんで5月22日から6月5日ごろまで、木星と海王星を同視野で見ることができる。まだ、海王星を見たことがない人は、ぜひともこのチャンスに見ておきたい。 |